業績マネジメントの観点を整理してみます。
大きく3つくらいの観点になるかと思います。
経営アジェンダの設定
1つめはアジェンダの設定です。
会社全体の業績マネジメントを行っているので、設定をするのは、
必然的に全社の経営アジェンダとなります。
全社としてのアジェンダ設定は、
- なにか物事を決めたり、すすめる際に、複数の組織の協力が必須である施策
- 各組織に任せるのではなく、会社全体として強力に進めていくべき施策
について設定をするようにしています。実際にはそこに重要性を加味する形です。
事業間連携や事業業績を飛躍的に伸ばす施策を議論する場を設け、そこで決めたアクションを追っていきます。
戦略推進を行ううえで、共通のフレームワークを用いる
全社で一丸となって、目標を達成に向かうためには、
全社の戦略や計画が、下部組織にブレイクダウンされ、
それぞれが何を目指し、何をすべきかが、明確になっていなければなりません。
目標、戦略テーマ、主な取り組み、指標・KPI等を明らかにすることで、
戦略は初めて実行的なプランとなります。また明確化を行うことは、
振り返りの基準を設定することにも繋がります。
各組織の戦略について、理解のコストを下げ、結果として、
部門間連携を促進させるため、各事業に対しては、共通のフレームワークを
用いて、作成した戦略を共有、進捗を振り返るようにしてます。
フレームワークに記載している項目は
- 自組織のミッション、ビジョン
- 戦略方針
- 戦略方針を実行するための勝ち筋
- 具体的な取り組み
- 重要指標・KPI
- 組織としての学習と育成
という6つの項目を用いています。
事業責任者が半期に一度この項目をベースに戦略を共有し、
他の事業責任者からフィードバックを受けます。
業績のモニタリング
業績目標や戦略、主要な施策を決めたら、
その進捗をモニタリングする必要があります。
なにかを考えること以上に、決めたことが正しかったといえるように
しっかりと実行しきることが大切です。
長期にわたる取り組みも、毎日の取り組みの積み重ねです。
自分の場合は、日次と月次というサイクルで
業績のモニタリングを行うようにしています。
- 日次モニタリング
- 定期モニタリング(月次)
景気やマーケット、政治など事業を取り巻く環境は、時間単位で変化しています。
経営として、この変化に対応をしていくためには、できるだけタイムリーに
変化を捉え、対策を行っていく必要があります。
KGIやKPIがどのように変化をしていくのか。
日次でその変化をとらえ、蓄積された過去のデータと比較してどうなのか?
といったことをモニタリングしていきます。
このモニタリングについては、スピードが要求されるので、
基本は人が介在することなく、自動化させます。
定期的なモニタリングについては、実績に基づき
当初の計画とのGAP、要因分析、施策など、事業責任者の解釈を含めて
改善をおこなう場を設けます。
そしてここで決めたことを日次のモニタリングに反映していきます。
今日書いたことは主に短期の業績マネジメントであり、半年ぐらい先までの
業績をマネジメントするために必要な観点だと考えています。