ビズる

上場ITベンチャーで取締役として働く筆者が、主に経営戦略や事業開発、組織マネジメントなどについて考えを語るブログ

1兆ドルコーチを読みました

スティーブ・ジョブズやエリック・シュミット、ラリー・ページなど、

シリコンバレーの著名経営者のコーチを務めたビル・キャンベル氏に

ついて書かれた「一兆ドルコーチ」を読みました。

感じたことは、以下です。

 

経営のコーチという職業が存在するんだという気づき

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ビル・キャンベルは、

スティーブ・ジョブズ、べゾフ、ラリー・ペイジなど、

そうそうたる経営者のコーチを務めています。

 

その驚きもさることながら、職業として、経営のコーチという職業が存在し、

多くの経営者が、コーチからのフィードバックや支援、

時には励ましを受けながら、

自身の経営にコーチを活用しているという事実自体が、発見というか、気づきでした。

 

知っている経営者の人でも、

メンターやコーチをつけている人の話を時々聞くことはありますが、

この本で書かれているビル・キャンベルのように、

経営のコーチという仕事自体が、一つの職業となり、

会社の経営に組み込まれているという話を知ったのは、初めてであり、

この仕組みは、非常に良いなと感じました。

ちなみに、ジョブズは、彼を慕い、毎週会ってアドバイスを求めていたようです。

 

信頼の築き方

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コーチ自身が圧倒的な愛を持って取り組んだということが、本の中で書かれています。数学やロジックといった、頭の良さが重視され、

時には頭脳による喧嘩が繰り広げられるシリコンバレーにおいて、

それらの要素は、持ちながらも、

圧倒的な愛を持ちこんで、仕事をしていったようです。

 

彼は、業務のみならず、同僚の家族に興味を持ったり、常に声をかける。

時には取締役会で、プレゼンターを立って応援をするなど、

周囲にいる人たちは、父親に応援をされている気分になったといいます。

彼は、経営チームを本気で応援していたということなんだと思います。

 

チームワークや、組織の一体感が成果に大きく影響しますが、

それは、ビジネスでも同様です。

改めて、その大切さに気づかせてくれる良書でした。

お勧めです。