ビズる

上場ITベンチャーで取締役として働く筆者が、主に経営戦略や事業開発、組織マネジメントなどについて考えを語るブログ

大企業からベンチャー企業への転職

大企業からベンチャー企業への転職。

大企業で働いている人は、どういう変化があるか、

イメージをしにくい部分があるのでは、ないでしょうか。

あくまで自分の経験ではありますが、参考になればと考え、書かせてもらいます。

 

業務範囲が広く、自分で仕事を創り出していく必要がある

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自分自身のキャリアですが、大学を卒業後、

大手SIerに就職。その後、リクルートにて組織長などを務め、

5年前に今のベンチャー企業に転職しました。

 

転職したタイミングで創業4年目、

マザーズに上場した直後で、

30名程度の従業員が一気に100名規模になった時期に入社しました。

ですので、いわゆるスタートアップというフェーズでの入社ではありません。

 

入社してからは、

新しく入ってきたメンバーのみで新規事業の立ち上げに携わりました。

お互い、はじめまして、では事業を創りましょう。

という感じで事業立ち上げをやっていったので、

今思い返すと、なかなか稀有な経験をしたなという感想をもっています。

 

本題に戻りますが、ベンチャー企業の仕事は、

業務範囲が広さが大企業と比べて、圧倒的に広い。

また、大企業にいたときは、

いわゆるミッションといったその期にやるべきことが決まっていたり、

事業全体の方針があり、その中で一定やるべきことが決まっていましたが、

ベンチャーでは、

仕事自体を自分で創り出していく必要があるといった違いがありました。

 

広さの観点では、広さというよりは、

事業を立ち上げるために、事業運営に必要な業務は全部やるというイメージ。

 

当然経験がない業務の方も出てくるのですが、

そんなことはお構いなしに、色々調べたり、

試行錯誤をしながら、進めていかなければいけませんでした。

 

ミッションについては、大企業時代には、

定量的な目標とそのプロセス目標的なもの、

また開発すべき能力といったものを期初に決め、

期末にその成果に対して、振り返り、評価をされる感じでしたが、

ベンチャーに転職した際に決まっていたのは、こんな事業を創ること、以上。

といった感じで、当時は面をくらったものです。

 

そういう違いを求めて、転職をしたので、

ある意味期待通りではあったのですが、

それでも転職して3日ぐらいは、

えらいところに来ちゃったなーと思った記憶があります。

 

カルチャーがつくられていくタイミングで、色々ぶつかる部分がある

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大企業だと、それぞれの企業が歩んできた歴史、

カルチャーがあり、そこに加わったメンバーは、

そのカルチャーに慣れていくという形になります。

 

自分がジョインしたベンチャー企業も、

入った時点で独自のカルチャーがありましたが、

それ以上に多くの中途入社者、割合でいうと既存メンバーの3倍以上の人が

同じタイミングで、後から入社したこともあり、

それぞれが経験やその経験に基づき、

都度主張をするという状態になりました。

 

そこから2年ほどかけて、

組織運営の基準やルール、カルチャーを創っていくことになるのですが、

他社の話を聞いても、この過程は、必ず経るものだと思います。

 

意思決定や施策の実行スピードが早い

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ベンチャーと大企業では、何か物事決める時の意思決定スピードや施策を実行する時のスピードが全く異なります。

 

言い換えると、時間を長く、をかけて色々検討を重ねるということが、

ベンチャー企業では、ほとんどなく、スピードこそが大きな強みです。

一方で、スピード重視の分、

PDCAでいう振り返りの部分は、おざなりになっていることが多いなと反省してます。

 

大企業からベンチャー企業への転職で感じた違いは、自分が感じた違いは、

大きくこの3つです。一つの事例として、参考になれば。。