ビズる

上場ITベンチャーで取締役として働く筆者が、主に経営戦略や事業開発、組織マネジメントなどについて考えを語るブログ

業務委託、フリーランスといった働き方は増えていくのか?

一つの会社に雇用される働き方ではなく、

業務委託、フリーランスといった、

雇用されない働き方は、今後増えていくのか。

個人的に、非常に気になるテーマです。

 

日本人は、毎年どれぐらいの人が新しいしごとについているのか?

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総務省統計局さんが行っている、労働力調査によると、

日本で働いている人は、6762万人。

うち、自営業主、家族従事者は、676万人で、

雇用されている人は、6046万人です。

圧倒的に雇用されている人の方が、多いんですね。

 

ちなみに、雇用をされている6046万人のうち、

正社員は、3526万人。

非正規社員は、2186万人とされています。

 

別の調査で、厚生労働省さんが、

雇用動向調査という調査を行っているのですが、

その調査によると、平成29年の1年間の数字で、

504万人の人が、転職入職をしているとしています。

 

雇用者が総務省さんのデータでは、6046万人なので、

504万人÷6046万人=8.3%の人が、

毎年新しい仕事を得ていることになります。

 

日本人は10年ちょっとで1度、転職をしているということなので、

この数字について、自分は、意外に高いんだなという印象を持ちました。

終身雇用という言葉は、限られた企業のみが、当てはまるのでしょうか。

 

どのような手段で転職をしているのか?

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厚生労働省さんが出している別の調査で、

転職実態調査というものがあります。

それによると、転職活動の方法(複数回答)は、

割合が高いものから並べると

 

1.ハローワーク:41.4%

2.縁故:27.7%

3.求人広告:24.2%

4.民間の職業紹介機関:18.8%

5.企業のホームページ:13.6%

6.出向・前の会社の斡旋:6.2%

 

とされています。平成27年の数値とされているので、

現在の状況は、少し変わっているかもしれませんが。

 

 

民間の職業紹介機関を利用している割合が、18.8%。

一方で、業界トップである、リクルートエージェントさんは、

2018年3月度の実績が年間で47000名と公表されています。

www.direct-recruiting.jp

 

日本全体で、年間500万人が転職するとすると、

トップ企業であるリクルートエージェントさんの

サービスを利用して、転職する割合が1%ということなので、

個人的な感覚では、

利用サービスと転職意思決定をした会社を選んだサービスは、

異なるのかもしれないなと感じます。

 

ちょっと話は変わりますが、

様々な転職手段があるなか、古い手段といえる

人材紹介サービスが未だに増え続けているのはある意味

驚きです。

 

業務委託やフリーランスという働き方は増えていくのか?

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フリーランスに関する公的統計は、

自分の知る限り、2020年1月現在、ありません。

ただし、世の中的には、注目をされている働き方なので、

昨年2019年に、内閣府が初めて推計を発表しています。

www.nikkei.com

 

その内容を見ると、

自営業主は、長期的にみると減少傾向とされている

一方で、雇用的自営業は増加傾向。

副業も含めたフリーランスは、

306万人~341万人とされています。

 

www.bizuru.com

 

上記でも書きましたが、

アメリカのフリーランスは、

5000万人を超えると言われていたりするので、

比較すると、まだまだ余地があるのではないかといえるのではないでしょうか。

 

10年以上前に、

人材紹介サービスに変わっていたときは、日本の大手企業に

転職をするのは、35歳が上限で、40代以降の転職は、ほとんどありませんでした。

ところが、現在はどうでしょうか。

自分は現在、40歳になるのですが、

年が近い友人は、皆、普通に転職していきます。

ほんと、時代は変わったなーという印象ですw

 

内閣府の資料では、フリーランスの就業状況を把握できるように

公的統計をおこなっていくべきと記述されており、

増加していくかどうかの言及はありませんでしたが、

時代は、変わるんだとすると、アメリカ並みになっても、

全然おかしくないかなと感じます。