ビズる

上場ITベンチャーで取締役として働く筆者が、主に経営戦略や事業開発、組織マネジメントなどについて考えを語るブログ

1on1におけるフィードバックでジョハリの窓を活用する

メンバーとの1on1において、

ジョハリの窓を活用したフィードバック方法を紹介します。

利用シーンは、メンバー自身の能力開発についての

フィードバックで使うことを想定しています。

メンバーが自分自身のことをどのように捉えているのか、

また、上長がメンバーのことをどのように捉えているのかを比較し、

その違いを明らかにするという点において、

有効な方法だと思いますので、

よろしければ、活用してみてください!

 

ジョハリの窓とは

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自分が知っている特徴と、

他人が知っている自分の特徴に関して、

一致、不一致を整理し、自己理解のズレに気づき、

行動を変えていくといったフレームワークです。

 

Wikipediaとかで調べてみると、

この考えかたを発表したジョゼフさんとハリさんという

心理学者の名前をとって、

ジョハリの窓という風に呼ぶようになったようです。

 

  • 自分が知っている×他人が知っている→開放の窓
  • 自分が知っている×他人が知らない→秘密の窓
  • 自分が気づいていない×他人が知っている→盲点の窓
  • 自分が気づいていない×他人が知らない→未知の窓

 

メンバー自身の能力開発について、

話をしていくにあたり、まずはすり合わせを行う目的、

また、使用するツールとして、

自己分析モデルの一つであるジョハリの窓というフレームワークを伝え、

そのフレームワークを使って、

すり合わせを行っていくことの合意をもらいます。

 

スキルとスタンス×できることとできないことについて、整理を行う

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能力開発について、整理を行う際に、

上記のようなフレームワークで整理を行っています。

知識やノウハウ的なことをスキル、

仕事を取り組むうえでの姿勢や意識的なものをスタンスと置き、

それぞれに対して、自身ができることと、

できないこと(もしくは今後身につけていきたいこと)を記載します。

 

メンバー自身に、自己評価をしてもらい、

同時に、上長もしくは同僚も、

その人自身のスキル・スタンスに関する評価を、

このフレームワークを使って、行います。

 

オススメのやり方としては、時間を決めて、

ホワイトボードなどに記入をしていき、

記入したものを一緒に眺めながら、

その内容についての、気付きなどを話して、

今後の能力開発プランを考えていくというものです。

 

今後、どのようなスキルやスタンスを

身に着けていきたいかということを考えるうえで、

どのような時間軸で考えるかは、

山登り型キャリア成長プランを描くのか、

川下り型で比較的、近い将来を見据えながら、

一つひとつの課題をクリアしていくのかで、

考える時間軸が変わってくるかと思います。

 

山登り型、川下り型の能力開発については、

こちらの内容をご覧ください。

www.bizuru.com

 

このやり方は、

その人のことを周囲がどう見ているのかという

ファクトをその場で提示するということになるので、

その事実をもとに、

未来に向かってどう向かっていくかという会話になりやすい

やり方なのかなと個人的には考えており、良く使っています。