ビズる

上場ITベンチャーで取締役として働く筆者が、主に経営戦略や事業開発、組織マネジメントなどについて考えを語るブログ

転職・中途採用における書類選考で転職者を見ているポイント

採用面接というのは、

なかなか改善が働きにくいとかをいう特徴がある気がする。

ある人物を採用したとしても、入社のタイミングでは、

うまくいったかどうかのジャッジはできず、

その後職場やミッションも色々変わっていく。

 

そのなかで、その人が出すパフォーマンスは、

その人自身にパフォーマンスを求めることはあっても、

採用まで遡って、プロセスに要因を求めることは、

ほとんどできていない。

 

この辺が、

改善が働きにくくなっている原因では、ないかと感じています。

会社によって、また面接官によって、

候補者を見ているポイントは異なるでしょうが、

この辺のPDCAが回って来ると、採用に関する知見が、

個人ではなく、会社のケイパビリティになってくるのだろうか。

 

 

職務経歴書で最初に確認すること

f:id:ruirui779:20181125171303j:plain

自分は、

その人が持っているコアのスキル、経験が何か。

また、それをわかりやすく伝えようとしているかどうか

を俯瞰して眺めるようにしています。

 

その上で、

どういったことをやってきているのかを

事実ベースで確認するイメージです。

 

今の仕事では、

書類選考と一次選考およびSPIを通過してきた方を

週3〜5名程度面接を行なっています。

 

面接前に書類に目を通す時間は、5分程度。

半分が経歴書、残りがSPIの読み込みといった感じです。

 

事実ベースの記載を読み取ろうとする

f:id:ruirui779:20181125171436j:plain

その人の主観で書かれている内容ではなく、

誰が読んでも、その記載内容自体の理解に齟齬がない部分を

読み取ろうとしています。

 

例えばですが、セールスの方とかで、

売上○位と書かれてあっても、全体の人数が書かれてないと、

あまりそれ自体に評価をつけることをしないとか。

 

月間表彰をされたと記載されていても、

四半期や年間の記載がなければ、

たまたまその月だけ成果が出ていただけかもしれませんので、

プラスの評価もマイナスの評価もできません。

 

それよりは、Qの単位とかで、

何人中何位といった記載や営業平均いくらの売上に対して、

いくらといった記載がなされ、

そのうえで自己評価を書いているほうが、

成績は振るわなくても、ビジネスパーソンとしては、

優秀な方だなと、自分は感じます。

 

履歴書で確認をすること

f:id:ruirui779:20181125171805j:plain

履歴書で確認する内容は、

ほとんどなく、1分ほど、目を通す程度です。

確認している項目は、年齢と経歴にブランクがあるかどうか、

あれば、そこで何をしていたかを面接で確認します。

 

学歴については、

現職の場合は、全く合否の考慮に入れておらず、

基本的にはSPIの点数を参考にするようにしているのですが、

SPIをまだ受けていない方との面接の場合は、

高校の偏差値を参考にして、面接をするようにしています。

 

これは、以前学歴と入社後のパフォーマンスを分析した際に、

大学の偏差値と仕事のパフォーマンスに相関性は見られなかったのですが、

所属していた高校と仕事のパフォーマンスには、

ゆるやかな相関性が見られたという結果が出たため、

面接前に参考程度に確認をするようにしています。

 

ただ、学歴と仕事のパフォーマンスについては、

あのGoogleが調べた結果でも、

全く関係がなかったという記事を見かけたことがありますし、

自分もあまり、関係がないのではという気がしています。