新規事業開発を行う際に、
その為のチームメンバーがアサインされても、
最初のころは、誰が具体的に何をやるかが決まっていないこと、
もしくは決めにくい状態になっている、
といったようなことってないでしょうか。
そういった状況の際に、
自分が担当している組織では、
ミッションツリーというツールを使って、誰が、いつまでに、
何をやるかということを決め、ま
たその決めたミッションを遂行していくなかで、
必要な体制や役割を検討していくような形をとっています。
なぜ、新規事業開発でミッションツリーというツールを使うのか?
一般的にミッションツリーとは
達成すべき目標・ミッションに対して、
体系的に誰が何をやるか樹形図で示したものであり、
上位ミッションは職責が重い役職者が担い、
その下位ミッションを
その役職者の部下が行うというような形で作成されます。
ミッションツリーは、
新規事業開発を担当している組織か、
既存事業開発を担当している組織かに関わらず、
役割の明確化などを目的に使用されることが多いかと思います。
多くは、エクセルやスプレッドシートで作成されます。
新規事業開発を行う際、
特に立ち上げメンバーで組成されたチームで
このツールを使う理由は、2つ。
1つめはスピードです。
1時間〜2時間程度で誰が何をやるかを決めることができます。
具体的には、一つのスプレッドシートを見ながら、
ミッションを実現させるための項目をみんなで、洗い出していく。
そのうえで、担当者と期限を決める。
ここまでの作業であれば、1時間程度で実施できます。
新規事業開発にとって、重要なのは、何よりも時間とスピード。
チームを組成したタイミングでサクッと決められるこのツールは、
初期フェーズで、威力絶大です。
2つめは、
メンバー個人のやりたいことと
チーム内の役割を紐付ける議論をいったんおいて、
プロジェクトを前にすすめることができるという点です。
0→1のミッションを担うチームにアサインされるメンバーは、
スキルはもちろん、エネルギーがあり、
当事者意識が高いメンバーであることがマストです。
そういったメンバーは、主体性が高く、
自身がやりたいことが明確で、
自分が中心となってやりたいと考えるもの。
組織運営上は、当然事業、組織がやるべきことと、
メンバーのやりたいことを紐付けて、
ミッション設定を行うということをやっていくべきなのですが、
新規事業開発のチームを組成したばかりのころは、
やるべきことと適材適所の配置が分からない、
もしくはすぐ変わるってことがほとんどです。
そのため、このことに時間を使うことをいったん置き、
プロジェクトを前に進めるというほうが圧倒的に良い。
と自分は考えています。
その意味において、ミッションツリーは非常に使いやすい。
早くやるべきことと担当を直感的に決め、
プロジェクトを前にすすめる。
そのなかで、
うまくいっているミッションとそうでないミッションが明確化され、
自然と役割分担がなされていきます。
自然と所属メンバーも
誰がどのミッションを負うべきかを自分たちで理解してくるのです。
新規事業開発でミッションツリーを活用する具体的な方法
自分がミッションツリーを作成するときは、
非常にシンプルな内容にしています。
具体的には列で大項目、中項目、小項目とわけ、
一定の期間に論点とすべきミッション、
項目を大項目と置き、
それを1週間ぐらいの期間で完了できるミッションまで中項目、
小項目と分解していきます。
そしてその項目ごとに担当者をアサインします。
そのうえで、項目ごとに何が実現できれば、
そのミッションが完了するのかといったことを定義し(完了定義)、
その進捗を定期的にチームで確認するというようなやり方です。
イメージとしては、以下のような感じです。
新規事業開発におけるミッションツリー活用、
ぜひ、チャレンジしてみてください。