1on1とは、
シリコンバレーの企業で行われてる
上司と部下が1対1で行う個別MTGのことであり、
一つの文化として、根づいているそうです。
日本においては、
Yahooさんが1on1ミーティングを行う企業として有名ですよね。
また、最近は、Yahooさん以外でもIT系のベンチャー企業を中心に、
1on1を取り入れ始めているという話をよく耳にします。
自分が働く企業もそういった会社のひとつであり、
一年ほど前から、全社で1on1を活用するようにしています。
効果的に1on1を行い、マネジメントに活かしていこうと日々、
試行錯誤を繰り返しているのですが、
現時点での考えをまとめてみると、
定期的に1on1の場を設けるほうが良い
自分の考えとして、
無駄な会議は生産性をさげるので、
定期的にミーティングを設けることは
極力するべきではないというのが持論なのですが、
1on1に関していうと、
定期的に設けるということを
先に決めてしまうほうが良いのではと感じています。
1on1をする目的は様々ですが、
私が考える一番の目的は、
1on1をすることがなければ、
聞けなかった部下の本音や考えを引き出すこと、
もしくは、こちらが、伝えられなかったことについて、
コミュニケーションを図ることだと考えます。
通常の会議では、事前に決議にせよ、議論にせよ、
アジェンダをつくることができますが、
1on1においては、
アジェンダをつくることができないような内容を
相手から引き出すということを目的にし、
定期的に行うということを先に決めるということが、
マネジメント全体でみると効率アップにつながるのでは?
という考えをもっています。
適切なタイミングで1on1を行う、また、ある程度目的を明確化する
先程書いた内容と逆のことを書いている気もしますが、
1on1を行うことが部下のパフォーマンスを下げる
ということになってしまっては、全く意味がありません。
自分が働いているIT・Web系の企業だと、
特にエンジニアやデザイナーのような
サービスを創る人材の時間を使うということは、
サービスの開発スピードを落とすことになるので、
特に注意をしています。
その点において、適切な頻度で、
適切な時間を設定することが重要。
自分の場合は、2週間に30分程度の時間という風に決めています。
また一方で、
かならず、2週間に一度は行うということを徹底しており、
何らかの理由で1on1が行えなかったとしても、
その場をキャンセルするということではなく、
リスケジュールをおこない、
必ず場を設けるということも意識しています。
また、目的についても、1on1を行うそもそもの目的と、都度のアジェンダを事前に部下に渡すということを行っています。1on1を始めた当初は、こういったことをやらずに、最近どう?という感じでフリートークを行っていたのですが、回を重ねるにつれて、あまり意味のない場になっていまっていたため、そこから何について話をしたいかを事前に伝えるようになりました。
ティーチングは行わず、コーチングおよびフィードバックだけを行う
上司から部下への働きかけは主に、
- 何かを教えるティーチング、
- 部下自身が能動的に考えさせたり行動を引き出すコーチング
- 気づきを伝えるフィードバック
という3つのやりかたに分けて、
場面・部下に合わせてこの3つを使い分けるようにしているのですが、
1on1においては、ティーチングは行わず、
コーチングとフィードバックのみで接するように意識しています。
どうしてもメンバーと話をしていると
ティーチングモードになりがちで、
自分自身も昔はよくティーチングでコミュニケーションを
とってしまっていたのですが、
1on1はあくまで、部下個人を中心としたミーティングであり、
部下自身が自分のためになると思ってもらえないと、
機能しないということに気づいてからは、
このようなかたちにするようにしています。
とはいえ、今でも時々、ティーチングモードになってしまいますが・・・